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姉: それは知っています。 登: お姉ちゃんは そんなことを なぜ知っているの 姉: それは 秘密 それよりも 仙台に行った時に 告白すれば良いんじゃないの 登: そんなこと出来ないよ。 亡くなった ご主人の 追悼のための 旅行ですよ 姉: そうだから 新しい 人生を 歩む第一歩なんでしょう 私の作戦を聞いてくれる 登: 聞きたくはありませんが 話すのでしょう。 姉: 兵法の初歩ですが まず夏子ちゃんを 手なずけなさい。 可愛くて 利発と聞いていますよ 登: そうなんです 可愛いんです。 薫子さんと 一緒になったら 夏子ちゃんが付いてくるんですよ。 宝くじの 一等と 前後賞が 一緒に当たった 様なものです。 姉: 夏子ちゃんとは 顔見知りなんでしょう。 もっと 仲良くなれないの 登: 今日も 出会って 話したけど 仲良くなれるような 長話は 出来ないの 姉: だったら 今度の 仙台への旅行が きっかけとなるのでしょう。 登: そんなことはわかっていますが どうすれば 姉: 子供の 好きなものと 好きな遊びを 熟知することね。 うちの下の子供は もう 8才になっているけど 同じ女の子だし 一緒に遊んでみたら 登: えー 遊んでみます。 姉: 女の子の好きなものも 聞いておけば どう 登: 勉強させてもらいます。 と言うわけで 8才の子供に 教えを請う 登でした。