ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

長編小説「昭和」その11

麦を刈り取り
束にします。

稻藁でくくります。

束にして
家に持ち帰ります。

刈った後
すぐに
稲を植えるために準備が始まります。

田おこしからはじめます。

備中と呼ばれる
農機具です。

先に話した
千歯こぎと同じように
江戸時代の
農業の
大発明品でした。

それまでの
田おこしする器具は
鍬のようなものと
スコップのようなものが
ありました。

田んぼに
突き刺し
土を
ひっくり返します。

備中は
鉄で出来ていて
先が
3本に別れている
鍬の形をしています。

重くできていて
振り上げて
振り下ろすと
その重さで
先が尖っている
3本の鉄が
田んぼに突き刺さるのです。

突き刺さると
柄を
持ち上げると
テコの原理で
土が
ひっくり返るのです。

幼い
亀太郎には
重い備中を
振り上げて
振り下ろすのは
大変な労働です。

父親の
清左衛門は
深く大きく
田おこし出来るのを
横目で見ながら

汗を
拭き拭き
亀太郎は
頑張っていました