ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

長編小説「昭和」その37

お米が取れると
麦を作り始めるまで
少しだけ余裕があって
その時間が
まつりです。

今津のある地方では
秋祭りが行われます。

神社の行事です。

今津の神社は
10月13日秋祭が行われます。

もちろん旧暦ですので
11月下旬
今の勤労感謝の日
あたりです。

まつりには
だんじりが繰り出します。

村人全員が
まつりに参加します。

村の行事の
事細かなことは
村の寄り合いで
決めることになっています。

もちろん
村の中にいる
地主の意見が
一番通るのですが
決められたとおり
実行するのは
清左衛門らの
つとめです。

だんじりに
乗って
太鼓を叩くのは
地主の子供です。

その他大勢のものは
だんじりを
担ぐ役です。

前々日に
神社の倉庫に
仕舞ってある
だんじりを
取り出します。

持ち手の丸太を
取付け
幕や旗提灯などを吊り下げます。

前日は
宵宮で
お酒が出ます。

家長が出席して
ただ酒を
飲めます。

清左衛門は
平素は
酒は飲みません。

飲めるような身分ではないと
思っていないし
酒を買うための
お金など
小作人には
ありません。

この時だけです。

逆に言えば
家長以外の人には
一年中
お酒など
飲む事はできません。

清左衛門は
家長ですので
ここぞとばかりに
飲もうとしましたが
平素は飲んでいないので
すぐに
酔いが回って
飲めませんでした。