ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

長編小説「昭和」その40

まつりの次の日は
休みではなく
仕事です。

雨ならば
ワラ仕事
天気なら
麦の準備です。

亀太郎は
翌日
肩が
赤く腫れて
腕が上がりません。

休むわけにはいかず
ぎこちなく仕事をしていました。

まつりが過ぎると
一年お仕事の大半は
終わったことになります。

麦作りのための
用意と
冬の野菜の用意が主ですが
農閑期の
冬には別の仕事があります。

村のための
川普請や
道普請
それに
自宅や納屋の
雨漏りの修理
農機具の修理
など
仕事は
山ほどあります。

今なら
他の人に頼むのが
普通ですが
現金がない
小作人は
何でもできなければ
やっていけません。

時に鍛冶や
大工
水道工
井戸掘り職人などこなしていたのです。

叔父さんは
特に大工仕事が
得意で
農閑期には
他の家にまで
助けていました。

亀太郎も
叔父さんの助手として
働きにいって
仕事を
覚えていました。