ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

長編小説「昭和」その39

平素
飲み慣れていない
お酒を飲んだ村人たちは
羽目を外すこともありますが
どんなことがあっても
酔って
地主さんに
絡むことはありません。

以前
絡んで
ひどい目にあった
小作人のことが
伝説になっているのです。

お酒を飲まない
世話役が付いていて
注意を払っているのです。

それくらい
地主と
小作人の間にはは
上下関係があります

亀太郎は
まだまだ子供ですから
飲酒できる環境には
なりません。

秋の
日が
西に落ち始めると
世話役は
だんじりを
神社に向けて
進みます。

秋の日はつるべ落とし
暗くなるまでに
神社の倉庫に
だんじりを仕舞うことになります。

おとなたちは
酔っぱらっていて
仕事ができませんので
飲まない
亀太郎の世代が
淡々と
片付けました。

倉庫にすべてをしまい込み
世話役が
扉を閉めたら
まつりは終わりです。

亀太郎は
名主の家によって
夕食をすませて
家に帰りました。

外で
服を脱いで
水で体を洗いました。

肩が
水にしみました。

すぐに横になって
寝ました。

父親の
清左衛門は
深酔いして
夜遅く
家に帰ってきました。