ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

長編小説「昭和」その46

元旦は
何もせずに
一日が終わります。

2日目は
事始めです。

新しい下駄を下ろして
小作人の清左衛門は
地主様のところに
年始の挨拶に出かけました。

近くの
五人組の仲間と
一緒に出かけました。

五人組は
江戸時代のはじめにできた
組織のひとつで
連帯責任で
年貢を納めさせたり
悪い企てをしないか
相互に見張りをさせる組織だったのです。

そんな組織ですけど
ぎりぎりの生活をしていた
小作人にとっては
相互扶助組織として
この時代には
なっていました。

年始に行くと
地主様の中には
ひとそれぞれで
挨拶だけで終わる者もいるし
御神酒を振る舞ってくれる
ありがたい
地主もいました。

そんな地主様には
一番あとに挨拶に行って
ただ酒を
たんと飲んで
清左衛門は家に帰りました。

家人は
うらやましそうな目で見ていましたが
それだけのことです。

3日になると
正月最後となるので
年中働いている
家人たちは
手持ちぶさたになってきます。

早めから
お風呂をたてて
順番に入って
早めに
寝ます。

そして
仕事が休める
正月は
終わってしまいました。