ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

長編小説「昭和」その69

後ろの
おますに
亀太郎は
「ゆっくり」と
言いました。

おますは
言われたとおり
ゆっくり押しました。

さかも
スピードが出ないように
大八車を
引っ張りました。

ゆっくり
月明かりの中を進んで
酒蔵に着きました。

酒蔵の門は
仕舞っていましたが
言って開けてもらい
水を納め
大福帳に書いて
手形をもらって
帰りました。

酒蔵の番頭さんが
「夜まで大変だ」と
言っていました。

家に着く頃には
月は
高いところまで
あがっていました。

清左衛門も
田んぼの仕事を
終わって
帰っていて
食事を
待っていてくれました。

「ご苦労」と
清左衛門は
亀太郎に
声を掛けました。

ふたりは「ただ今帰りました」と
言って
手足をゆすいで
夕食の座に
座りました。

翌日
おますは
全身筋肉痛でした。

農作業で使う
筋肉と
違うところの
筋肉を
使っていたのだと
思いました。

しかし
筋肉痛で
休むことなど
許されるわけもありません。

同じように
朝早く
大八車を
引っ張って出発しました。