ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

長編小説「昭和」その85

政情不安は
土地の流動化を
生みました。

江戸時代の初めに
決まってしまった
地主と
小作人の
関係も
変わるきっかけとなったのです。

地主の中には
大きな事業を
起こそうと
田畑を
売却するものや
身を持ち崩して
切り売りするものも
でてきたのです。

また
米の
相対的価値が
急落したりして
田んぼの価値も
低くなってしまったことも
一因です。


今まで
高嶺の花だった
田んぼも
手に入れる
機会ができてきたのです。

宮水を運び始めて
5年
結婚してから
4年
ついに
清左衛門は
田んぼを買うことを
家人に打ち明けます。

亀太郎と
おますは
「ついに
願いが叶う時が
来たか」と
ふたりは思いました。

叔父さんや叔母さんは
少し唖然と
していました。

小さい子供は
何も
わかりませんでした。