ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

長編小説「昭和」その105

川というのは
農業用用水路です。

その中でも
水量の多いところでないと
いけません。

清左衛門の家からは
少し離れていて
桶に
洗濯物を入れて
歩いて行きます。

洗濯場の
川には
洗濯がし易いように
一部だけ
石張りになっています。

洗濯物を
水に浸け
石に叩くように
します。

洗剤などありませんので
そんな方法が普通です。

石けんができると
タライと
洗い板になるのですが
そんな方法が
ない時代の洗濯です。

力仕事という以外
何物もありません。

特に
泥の汚れは
今でも
落ちにくいのに
当時の
百姓の
服の汚れは
泥汚れが
主です。

悪戦苦闘の末
洗濯を終え
家に帰って
洗濯物を干します。

洗濯物を
干す方法は
物干し柱と物干し竿です。

数段の枝の付いた
物干し柱に
物干し竿を
掛けていきます。

物干し竿に
着物の
袖を通して
掛けるのです。

洗濯用の洗濯ばさみや
小物がなかった時代
こんな方法しかありません。

相当の
場所が必要です。

時間も必要です。

早々に
洗濯を終えて
田んぼに向かいます。

家事をするからと言って
農仕事を
しないと言うことの
理由には
なりません。