ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

長編小説「昭和」その118

清左衛門も
鶴松も
6才から
今津のお寺
浄願寺に
勉強のために通っていました。

いわゆる
寺子屋です。

明治5年になって
学制発布がされて
学校を作ることになりました。

今までの
教育拠点であった
お寺が
今津小学校となりました。

明治6年のことです。

鶴松は
内容はあまり変わりませんが
今津小学校に
通うことになりました。

4年制ですので
10才で卒業です。

鶴松は
親譲りの
秀才です。

12才まで
浄願寺の
私塾に
通うことになりました。

そして
12才になった時
清左衛門は
鶴松に
一緒に働くよう
言ったのです。

朝は朝星から
夜は夜星まで
続く
過酷な仕事です。

初めのうちは
誰もがそうであるように
後れを取りながら
仕事をしていました。

父親の
清左衛門は
自分の
働き始めた頃のことを
思い出して
「じぶんもそうだったなー」と
思っていました。