ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

長編小説「昭和」その207

15才を超えて
私塾に行く人が
ほとんどなかった時代だったので
私塾では
一番年長に
なっていました。

勉強は嫌いでは
なかったのですが
何分
気力と
体力がない
鶴松ですので
ズルズルと
惰性で勉強していたというのが
実情でした。

当時の勉強が
とくに
田舎だった
西宮では
漢文や
儒学が
主であった関係上
奥が深くて
いくらでも
勉強はできました。

清左衛門は
いつの日か
鶴松が「仕事をする」と
言ってくれるのを
待っていたのです。

しかしその日は
なかなか来ません。

清左衛門も
おますも
めっきり弱ってきたのです。

若い時に
無理をしたのかも知れません。

腰も曲がって
仕舞っていました。

屈み仕事が多い
農業ですし
若い頃は
髷の関係で
必ず横向きに寝ていたので
腰が曲がった人が
多かったと言えます。

清左衛門が
53才になった頃
おますも44才になっていました。

明治時代の
はじめの頃ですので
充分に
初老でした。