ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ブログ小説「スポンジケーキを作りたい」その2

正子の
両親は
背が高い
かなり大柄です。

父親は
電車の
乗り口で
頭を打つくらい
高かったのです。

正子は
小学校低学年の時は
そんなに
背が高くありませんでしたが
卒業式の時
「卒業生起立」という
アナウンスで
立ち上がったら
ひとりだけ
飛び抜けて目立ったのが
正子です。

正子を
最初に見た人は
決まって
「背が高いのね
何センチ」と
尋ねてきます。

正子は
それがいやでした。

でも
母親に
いつも
「女は
愛嬌よ」といって
教えられていたので
笑顔で
答えていました。

中学生になって
制服の採寸の時には
特注になってしまいました。

その
特注のスカートも
中学卒業の頃には
ミニスカートになっていました。

正子は
「節約」という
大原則から
新しい制服を
買って欲しいと
言い出せませんでした。


また
中学校になって
少しは
勉強をはじめましたが
世間の及第点には
及びませんでした。

しかし両親は
ものすごく悪かった
小学生の時より
成績が
上がったことを
心から
喜んで見せました。

両親は
「正子は
やればできる子」と
常に
誉めて育てたので
正子もその気になって
大学に行く頃には
十人並みになっていました。

成績は
十人並みでも
友達はいませんでした。

大学では
最前列に座って
先生の話の
要点だけを聞いて
他は
聞き流していました。

大学の先生からすれば
最前列に座るのに
勉強はしない学生と
映っていました。

最前列に座って
瞑想ではなく
別の勉強をしていました。

数学が好きなので
数学の問題を
解いていたのです。

単に好きというだけなので
正しく解けることは
少なかったのですが
そんな女学生でした。