ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「ふたりで行くよ」その34

そう懐かしく思う
正弥だったのです。

なぜ
「好き」ではなく
懐かしい気分になるのか
千香には
わかりませんでした。

翌日から
正弥の存在が
気になりました。

居る場所が
違っているのですが
同じ病院ですので
会うことも
多かったです。

一方
正弥は
千香の存在を
まだ知りません。

気が付いていなかったのです。

そんな
片想いのような
時間が
過ぎていくのです。

普通の
恋愛ならば
もっと積極的に
近づくところですが
その時は
ただ
懐かしいと言うだけでは
遠くで
みているだけで
満足できたのです。

暑い時期が過ぎ
秋が来て
寒い木枯らしが
吹いた頃に
ふたりの関係は
少しだけ
進むことになります。