突然の慣れない作業を 何とかして 昼まで続けました。 ベルトコンベアにのって 部品が流れてくるので 決められた位置に 部品を取り付ける仕事です。 否応なしに 作業をしないと どんどんたまってくるのです。 そんな忙しい仕事も 12時のベルが鳴ると ベルトコンベアが止まって作業は 終わりました。 順子は 大きなため息と伴に 作業を終えました。 順子は我に帰って 冴子に 「冴子 冴子よね」と 何とも言えない表情で 尋ねました。 冴子: 何言ってんのよ。 今日は変よ どうしたの 順子: だって 私どうしたのかしら 私何だかわからないわ 今日夕方 話できないかな 冴子: いいよ なんか悩みあるの 彼氏できたの? 順子: そんなんじゃないわ 冴子: 順子 大丈夫 今日の順子は変だわ 順子: だから夕方話すわ そんな会話をしながら 順子は 黙ってしまいました。 順子が不思議に思っている理由は 冴子は亡くなってしまっているのです。 工場に勤めて帰宅の途中に 暴走してきた車にはねられて 亡くなってしまうのです。 確か暑い日だったので 7月頃かと思うのですが 冴子は順子目の前でなくなったのです。 午後の作業始まり 順子は 冴子の顔を見ました。 そして作業を始めました。