順子は 午後の仕事は 相当手慣れて 仕事が滞ることなく うまくできました。 少し仕事に余裕ができたので このかわり方を 仕事をしながら 考えました。 「お手洗いに行ったとき 自分の顔を 見たら 若返っていたわ。 映画で見る タイムスリップとは違うわよね。 私も若返っているんだし、、 でも亡くなったはずの 冴子もいるのよ。 ひょっとして 冴子がまだ生きていた 時代になったのかも知れないわ。 今はいつなんだろ-。」 と考えながら 周りを見ました。 日付が入った要領指図書を 読んでみると 1979年5月23日と書いてありました。 「えー 1979年なの 30年前じゃないの 私は 27歳なの 若いよねー 若くなるのはいいけど 若くなると言うことは また試練の人生を歩まなければならないのー そんなことないよね やっぱりまた同じ人生を歩むのかしら そんなことないよね。」 などと あーだとか こーだとか 考えながら 午後の仕事が終わる終業のベルが鳴りました。