事故は起きていましたが 誰もケガがなくて 安心して 寮に帰りました。 もう事故は起きないと 思いました。 何かウキウキして 冴子の待っている部屋に帰りました。 冴子は 少し疲れたのか ベッドで横になっていました。 順子は 笑顔で駆け寄って 「早くご飯食べに行こうよ」 と言いました。 冴子: 順子何なの 何か良いことあったの 順子: あると言えばあるのですが 冴子: 何なの 何が良いの 彼氏でも出来たの 今どこかに行ってたのは そのためなの そんな短時間で 何が 出来たの 順子: そんなわけないでしょう 早くご飯食べに行こうよ おなかなんかすいちゃって 冴子: 有馬温泉であんなに食べたのに まだすいているの 本当に? ふたりは食堂で 夕食を わいわい言って 食べました。 翌日 いつものように 会社に出かけ いつもと同じように仕事をして 工場の食堂で 昼ご飯を食べました。 食事をして 少し休んでいると 課長が横を通って 冴子に声を掛けてきました。 課長は 冴子に 「定時で終わった後 少し話があるので 課長室に来て欲しい」と話しました。 冴子は 何かわからないけど 「はい」と言いました。 順子と 冴子は 何となくわかっていました。 課長は 仲人をするのが 大好きで あっちの女性と こっちの同僚の息子を出会わせたり 向こうの工員さんと 同系列の会社の工員さんの仲を 取り持ったりしました。 順子も 冴子も きっとそれだと 口には出さないけど 思いました。