順子は 年末冴子に 話をしました。 順子: 冴子さん 野村さんの見合いを譲って頂いて ありがとうございました。 冴子: まだそんなこと言ってるの もうその話は良いわ 順子と野村さんは 良いカップルだわ 順子: 冴子さん 単刀直入に言いますけど お見合いしない? 冴子: えー 単刀直入ね 誰なの 順子: あー そうなの 野村さんと相談したんだけどね 野村さんの友達に 林さんという人がいるの 林さんは いい人なのよ とっても世話やきで 働き者 その上健康で丈夫なの 冴子: 順子は 林さんを知っているの 詳しいみたいだけど 前の世界では 順子は 林に大変世話になっていました。 それで林のことをよく知っていたのですが そんなことは 冴子に言えないので ちょっとごまかして 次のように言いました。 順子: いいえ、、、 私は直接は知らないわ 野村さんに聞いただけなの 冴子: 野村さんとは 何でも話するのね 仲が良いのね あっ、、 と言うことは 私のことも 野村さんに言ってるんじゃないの 順子: 言ってません 言ってませんよ 冴子: 本当に言ってないの? 順子: 信じてくださいよ ふたりはこんな話をしていましたが 結果的には 冴子は林に会うことになりました。 まだ幕の内の 日曜日に 順子に連れられて冴子は 林に会いました。