ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ブログ小説「突然30年前に戻った順子の場合」その62

海老沢君と
順子は
親しくなっていきました。

翌年も
翌年も
同じで
時間は過ぎ
海老沢君は
高校生から
社会人となって
すこし時間が
遅くなって
同じように
順子の売店を訪れます。

紺のスーツで
ビシッときめた
姿で現れて
変わらず
牛乳と
パンを買って
その場で
食べていきました。

高校生時代の
海老沢君は
少年という感じでしたが
フレッシュマンの
海老沢君は
イケメンで
何か男らしくて
格好いいと思いました。

何となく
順子は
海老沢君に
憧れというか
好きという感情を
持つようになっていったのです。

前の世界では
売店に勤めているときには
野村が亡くなっていて
バツイチになっていたので
それは問題なかったのですが
今の世界では
この感情は
極めて問題です。

夫がいる身で
他の人を好きになるなんて
大変問題です。

順子だけが
そう思っているだけで
本当は
問題ではないかとも
思ってみたのですが
やはり
思い直して
問題だと思いました。