ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「突然30年前に戻った順子の場合」その86

その時間が来たので
野村は
順子の手を握りました。

順子は
野村を見て
それから
その時間を
待ちました。

その時間が来たけど
何も変化はありませんでした。

そんな何度も何度も
同じ時間に
時間を
遡らせることなど
神さまはしません。

30年間の間には
少しの時間も合わせて
10,427回行われていまが
同じような失敗を
していません。

だから
この時間になっても
同じように
時間が過ぎていったのです。

二度目の
順子の人生が
順調にいったのは
冴子が交通事故に遭わず
野村と結婚して
子供が
同じように結婚して
子供が生まれるのは
すべて
神さまの力のおかげだったのですが
それを
順子は
知りませんでした。

新しい
人生が始まった
順子は
野村が
自分の方を
見ていてくれて
ありがたいと
思いました。

その日は
手作りのケーキと
料理で
祝いました。

それから数日後
順子は
キオスクをやめて
専業主婦になりました。

新婚の夫婦のように
野村と順子は
仲良く
暮らしていくことを
決めたようでした。



ブログ小説
「突然30年前に戻った順子の場合」は
終わります。

人生は
大変ですよね。

山あり谷あり
愛する人と
仲良く暮らしていても
不運にみまわれることもあります。

多くの場合は
どちらかひとりが
先に逝くことになるでしょう。

そんな老後
あなたは
どうしますか。

誰でも
逃げることはできませんよ。

その後の順子のことも知りたいので
また再開するかもしれません。
いずれにせよ
とりあえず
お読み頂ありがとうございます。

       著者敬白