ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ブログ小説「大切な彼女は突然に」その6

「独り言を
そんな大きな声で
いうなよ」と
由美子は思いつつ
そう言えば
私も言っているかも知れないと
思って
思わず
笑ってしましました。

そして
試験のことを考えずに
独り言をいっているかどうか
考えました。

はやり
独り言を
言っていっていました。

やはり注意しないと
いけないと思いつつ
考えていると
時間が来て
試験が終わりました。

途中退席を
大方の人はしていて
由美子の近くは
例の
ブツブツ言う
男性だけでした。

試験官が
答案用紙を集めてきて
数量を確認するまで
座っていました。

見るともなしに
見ていたら
男性は
筆記具を
鞄の中にしまうときに
リンゴとミカンともうひとつが
入っていたのです。

普通
試験場に
ミカンはいいとしても
リンゴは
普通持ってこないと思ったのです。

そして
もうひとつのものなど
絶対に持ってこないと思いました。

もちろん
受験要領の
持ち込み禁止の中に
そんなものは
入っていないことは
わかっていました。

またまた笑ってしまいました。

笑ったところを
見られてしまったのです。

恥ずかしくなりました。