ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「妖精の休日」その32

和己が
黙っている湖子に
「美味しいでしょう。

100年に一度のできよ。

だから
今後100年間は
作ることができないのよ。

わかったかな」と
茶目っ気たっぷりに
湖子の顔をのぞきながら
いいました。

その仕草に
もっと違和感を感じて
湖子本体の
明晰な精神は
錯乱状態です。

何とかそこは
つくろって
時間をやり過ごしました。

湖子(ここ)は
これが例愛感情かも知れないと
思いました。

経験のないこの感情を
まず
星子に聞きました。

妖精ではじめて
結婚した
星子は
湖子の
その感情を理解しました。

「湖子様
その感情は
神さまや
神さまと同じように作った
人間が持っている
慈悲の心ではありません。

それは
慈しむ心ではなく
恋しく思う
人間だけが持つ
恋愛感情です。

湖子様は
きっと
人間の
和己を
恋しく思われたのです。」と
星子は答えました。

湖子は
「やはりそうだったのか

これは
やっぱり

でもどのように対処すればいいのか」と
悩んでしまいました。