ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「妖精の休日」その82

愛する和己がいつもいて
湖子をどこまでも慈しんでくれる母親もいて
可愛い子供もいて
やり甲斐のある仕事もあって
普通の
人間にもないような
幸せだと
感じていました。

妖精の仕事をしていると
いろんな場面で
不幸になった
人間を
助けに行くことが多いのに
こんなに幸せな人間も
いるのだと
はじめて思いました。

日々を
精一杯
暮らしていました。

精一杯暮らせば
暮らすほど
湖子は
幸せになっていきました。

時は
バブルの時代を
迎えます。

世の中のみんなは
幸せでした。

和己の父親の会社は
その景気に乗って
事業を多角化するか
それとも
地道にするか
決断をしかねていました。

湖子にも
聞いてきました。

湖子は
神さまの力を借りて
未来から
やって来ていますので
バブルの結末を
もちろんしています。

しかし誰もが
これが続くと
思っている
時代ですから
そんな事を
言うべきでないと
考えました。