ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「ロフトで勉強しましょ」結婚編その61

コーディネーターと名乗る
老練な女性が
ふたりに話をしました。

里親になる資格とか
家庭環境
手続きなどを
詳しく聞きました。

収入や家庭環境は良いが
年齢に難があると
コーディネーターには
言われてしまいました。

いずれにせよ
里親になるには
相当の年月が
いるように感じました。

その日から
ほぼ毎週
施設を
訪れて
話し合いをしました。

子供たちにも
会いました。

年齢のことを考えると
小さい子供は
少し無理で
大きな子供の
里親になるようにと
コーディネーターから
薦められました。

いろんなことがあって
ひとりの
高校生の男の子が
候補になったのです。

男の子の名前は
創(はじめ)といいます。

両親が
ある事件に巻き込まれて
一年前に
亡くなったのです。

身寄りがなくて
施設に来ました。

突然の両親の死で
傷心していて
ほとんど何も
話さなくなっていたのです。

十詩子は
人懐っこい性格なので
創とも
少しずつ話ができました。

悟は
十詩子の後ろにいるだけでしたが
充分に熱意は
創に伝わっていると
思っていました。