AIの研究が ほどほど進んだその年の クリスマス 大きな転機が やって来ます。 悟は 母親が 亡くなるまで その趣旨を 理解しないまま クリスマスイブの夜は 盛大に祝っていました。 十詩子の方も 就職してからは クリスマスイブの夜は 原則ひとりでした。 会社の同僚との 会食もありましたが 仕事をしていた日の方が 多いようでした。 もちろん創も 事件に遭うまでは クリスマスイブの夜は 普通の家族のように 祝っていました。 結婚してからは 慣例に従って クリスマスイブの夜には ケーキなどで 祝っていました。。 中性脂肪や コレステロールが 気になるので 創には 洋菓子を買ってきても ふたりは 和菓子専門でした。 でも クリスマスイブの夜だけは ケーキを食べることにしていました。 昔ながらの バタークリームの ケーキでした。 ローソクをたてて 電気を消して それから 吹き消して 切り分けて 食べました。 その時 十詩子は お腹に 異常を 感じたのです。