ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ブログ小説「ロフトで勉強しましょ」結婚編その112

そう思っても
辛いことは辛い
淋しいことは淋しい
どうしようもない
孤独感だけが
残ってしまいます。

「先に死んだ方が
幸せだったな」と
思ったのです。

思いつつも
生きていかなければ
なりません。

人間は
死ねない限り
生きていかなければ
ならないという
結論を
何度も
何度も
確認しました。

どのような考えであろうと
時間は過ぎ
生きていく必要があります。

ビルマンとして
仕事を続けて
いくのです。

十詩子の死から6か月が過ぎて
相続税の申告の期限が
近づいてきました。

それで
十詩子の
もうひとつの手紙
「遺言状」を
見る事にしました。

財産目録には
総計で
2億円を超えていました。

高卒で勤めて
すぐに
要職について
全国を飛び回わり
社宅に住んで
殆ど自分のためには
お金を使わなかった十詩子ですから
お金は
たまり放題です。

とくに
バブルの時期は
財テクもやっていて
それが
こんな結果になったのです。

預金以外の
資産もあったようですが
遺言状を
書いた時に
すべて
預金にかえたようです。