ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

海は広いな大きいな カッターボートの怖い思い出

今週のお題「海」

私は
泳げません。

海は怖いので
海水浴に
自発的に行くことはありません。

強烈な思い出では
就職して
研修で淡路島
(瀬戸内海で一番大きな島です。
兵庫県です。)
に行ったときです。

そこでどういう訳か
カッター訓練が
始まります。

カッターとは
カッターボートの略で
お船に乗せるお船です。

船が沈みかけになったとき
小さい船で
逃げ出すのです。

相当の高波にも
耐えられる様な作りになっているのです。

そんなカッターに
研修生20名が乗り込んで
太平洋にこぎ出しました。

出航したときは
波ひとつない鏡のような
海だったのですが
半時間も経つと
豹変して
嵐になりました。

 

誰が言うともなく
舳先(へさき:船の先端)を
波の方向に向けて
漕ぎました。

オール(船を進めるための櫂)は
自分の意思に反して
大きく流れてしまいます。

私は
カッターの艫(とも:船の後ろ)にいましたので
波の影響は
それ程なかったのですが
舳先にいた人は
体が宙に浮き
投げ出されそうになったそうです。

たぶん
20分くらいだったように思いますが
何時間も過ぎたような感じがして
海が凪って
救助の漁船がやって来ました。

曳航されて
港に帰って
お風呂に入って
休みました。

同じカッターに乗っていた
女性の研修生ひとりは
甚だ気分が悪くなって
入院してしまいました。

他のみんなは
疲労困憊して
その日は全員休みました。

ライフジャケットを着ていましたので
たぶん死ななかったとは思いますが
わかりません。

そんな事が海の思い出です。