今週のお題「海」
私は
泳げません。
海は怖いので
海水浴に
自発的に行くことはありません。
強烈な思い出では
就職して
研修で淡路島
(瀬戸内海で一番大きな島です。
兵庫県です。)
に行ったときです。
そこでどういう訳か
カッター訓練が
始まります。
船が沈みかけになったとき
小さい船で
逃げ出すのです。
相当の高波にも
耐えられる様な作りになっているのです。
そんなカッターに
研修生20名が乗り込んで
太平洋にこぎ出しました。
出航したときは
波ひとつない鏡のような
海だったのですが
半時間も経つと
豹変して
嵐になりました。
誰が言うともなく
舳先(へさき:船の先端)を
波の方向に向けて
漕ぎました。
オール(船を進めるための櫂)は
自分の意思に反して
大きく流れてしまいます。
私は
カッターの艫(とも:船の後ろ)にいましたので
波の影響は
それ程なかったのですが
舳先にいた人は
体が宙に浮き
投げ出されそうになったそうです。
たぶん
20分くらいだったように思いますが
何時間も過ぎたような感じがして
海が凪って
救助の漁船がやって来ました。
曳航されて
港に帰って
お風呂に入って
休みました。
同じカッターに乗っていた
女性の研修生ひとりは
甚だ気分が悪くなって
入院してしまいました。
他のみんなは
疲労困憊して
その日は全員休みました。
ライフジャケットを着ていましたので
たぶん死ななかったとは思いますが
わかりません。
そんな事が海の思い出です。