ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

土間の続き

昭和30年初めの頃の私の家には、
ふたつの土間があったと前に書きましたが、
入り口入ったところは、夜なべをするところです。
奥の土間は、何だと思いますか。

奥の土間は、台所のスペースです。
「へっついさん」と呼ばれるかまどや、
モルタルで作った流し、木の調理台、水瓶、わらなどが
置いてあったように思いますが、
何分暗くて、少し恐い空間だったので、
よく憶えていません。
五右衛門風呂の風呂の入り口もここからだったと思います。
お米がちょっとしか入っていない米倉もここにあったような気がします。
夜 静かな時に米倉に行くと、
「ザーザー」という音が聞こえてくるのです。
この音のことを母に聞くと、
「それは、コクゾウムシがお米を食べる音」答えてくれたことを憶えています。
また夏になると夏虫・秋になると秋の虫が良く鳴いていました。
鈴虫やコオロギが家の中で鳴いていたんです。
ゴキブリは、いなかったように思います。
ヤモリは、居ましたが、、、、、

何か異次元のようなこんな空間が家の中にあったんですね。
貧しいけど楽しかったあの頃です。