ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

短編小説 「茶髪男と黒髪女の恋」その21

次郎は
ハンバーガーも食べ終わり
それでもなお
外がよく見える席に座って
乗降客をジーと見ていました。

しかし
9時47分に
最終のサンダーバードが出るので
9時を過ぎたときに
次郎は大阪に向かいます。

梅田に着いたとき
先輩から
電話が入ります。
先輩の話は
大阪のある工場の
機械を
見てきて欲しいということで
明日より3日の出張を連絡してきたのです。
先輩が
次郎のことを考えて
大阪に出張出来るように
推薦したのです。

次郎は
連絡を聞くと
サンダーバードに乗らずに
西宮北口の寮に帰ります。

あずさは
金沢駅周辺を
うろうろしながら
次郎を探していました。
もう足が
棒になるほど
歩き回ったあずさですが
大阪に帰らなければならなかったのです。
8時36分発の最後のサンダーバードに乗って
帰ることになります。

園田に着いたのは
12時前で
もちろん次郎と出会えませんでした。

先輩からの電話が
もう少し早かったら
次郎は
園田で
終電まで待っていたでしょう。

次郎はこの日は
全く運から見放されていたのです。

あずさは
疲れ果てて
その日は
ロフトで
直ぐ寝入ってしまいました。

翌日あずさは
親友に
会えなかったことを連絡しました。

親友は
「金沢にズーと泊まりがけで行って
何日も金沢駅
番をしていたらいいのよ」と
忠告しました。

あずさはその忠告に従って
店長に
休暇を申し出ました。
しかし
店長は
あずさが
優秀な販売員であったので
もう少し待って欲しいと
休暇を許さなかったのです。
10月の末まで待って欲しいと
頼んでいたのです。

あずさは
がっかりです。
次郎に会いたいのに
本当にがっかりしました。

それを見た店長は
店員の勤務シフトを
調整して
来週休んでも良いことにしたのです。

あずさは
来週金沢に行ける
そうして次郎に会えると考えると
嬉しくてたまりませんでした。

それで
ロフトを掃除することになるのです。
何故ロフトを掃除するかというと
次郎に
「ロフトから見る六甲の夕日はきれいよ。
一緒に見ようよ」と
話したことが気になっていたのです。

あずさは
ロフトに
要らないものや
ガラクタを
ため込んでいたのです。
もちろん
ベッドの下とかにも片付かないものを
貯めていました。

友達がきても
ロフトは見えないので
そうしていたのです。

あずさは
きれい好きでしたが
少し油断していたのです。
その日から
ロフトを片付け始めました。

それから
照明ややポスター・観葉植物などで
見違えるように
きれいなお部屋
ロフトになりました。


翌日次郎は
大阪の工場を
3カ所周り
仕事を済ませていました。

5時に終わると
直ぐ園田に行って
例のマクドナルドで
終電まで待っていました。
でも園田に着く前に
あずさは
家に帰っていたのです。