ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ロフトで勉強しましょ 1話

彼女の名前は
十詩子
昭和28年の生まれです。

昭和28年生まれは
後日花の「にっぱち生まれ」
と言われるのですが
十詩子もにっぱち生まれなのです。

彼女の生まれたのは
兵庫県の北部
但馬の豊岡の街の中です。
豊岡は
今はコウノトリで有名ですが
今もそうですが
鞄で有名な所です。
豊岡の柳ごおりは
全国的に有名です。

十詩子の父親も
柳ごおりの職人でした。
十詩子は子供の頃から
習い事をして
厳しく育てられました。

小学生の頃から
そろばん
中学生になってお茶やお花
高校になったらお琴なんかも習って
どれも相当な腕前になっていました。

特にそろばんは
中学を卒業する頃には
一段の腕前で
暗算なんかお手の物でした。

そんな十詩子も
高校を卒業時期になって
進学か就職かで悩みました。
家業が伸びずに
経済的に困っていた事を
十詩子は知っていました。
高校の先生は
大阪の国立大学はともかく
神戸の二期校なら確実に合格すると
強く勧められていたのに
就職を撰んでいたのです。

豊岡では
これっと言った就職先が
見つからないので
大阪へ行くことにしました。
そろばんが得意なのが
功を得たのか
日本では有名な大企業に
就職が決まりました。

十詩子は
尼崎の工場の
経理課勤務の内示を受けていました。

それで
三月の終わりに
両親と伴に
来阪して住居を決めました。
十詩子は
安い家賃で良いと言うことで
尼崎駅前の
古い洋館建ての
屋根裏部屋に
決めました。
職場に近いのと
お風呂屋さんに近いのが
表向きの決定の理由でしたが
本当は屋根裏部屋の窓から見える六甲の景色が
すばらしかったからです。

十詩子は
昭和47年の4月1日
鉄鋼会社の
尼崎工場の
経理課勤務が始まりました。