ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ロフトで勉強しましょ 11話

十詩子と悟は
自転車で駅前を南に向かいます。
警察署の横を過ぎて
道が細くなって
まっすぐ行くと
国道2号線に出ました。

当時の国道は
真ん中に路面電車が通っており
荷車も
国道を通っていました。

国道に出て
右に曲がりちょっと行くと
左側にできたばかりの
立派な文化センターがあります。

文化センターの向こう側の
庄下川との間の地道を入っていくと
大きな空き地があって
その向こうに
2階建ての
図書館があります。

前の自転車置き場に
自転車を止めて
鍵を掛け
2階に上がりました。
2階には自習室があって
満員に近くたくさんの人が
いました。

ふたりは
真ん中の
ふたつ空いている席
隣同士に座りました。

入り口に
大きく
「静粛」と書かれていて
静かな学習室です。

ふたりは
目くばせはするものの
話は出来ませんでした。

昼の
12時近くになると
座っている人が
立って
出ていきました。
昼ご飯にでも
行くのでしょうか。

十詩子は
悟を見て
悟も
十詩子を見て
目で合図して
同時に学習室を
出ていきました。

悟は
「お昼はどうする。
パンでも食べる?」
と聞きました。

十詩子は
レストランで
一緒に食事をしたかったんですが
「えっえ
そうしましょうか」と答えてしまいました。