「お子様は何人ですか」
と聞かれた
悟は
声も出ず
訳のわからぬことを
声に出します。
その狼狽ぶりを
見た
十詩子は
すべての真実を
知ることになりました。
二人はお互いに見つめ合って
時間が過ぎます。
コーヒーが
少しだけ冷えたとき
悟は
「子供はいません。
ひとり暮らしですから」
と気を取り直して
答えました。
十詩子
「そうなんですか」
と答えるのが
精一杯です。
また数分過ぎてから
十詩子から
話し始めます。
十詩子:
私たち
何か誤解していたみたいですね。
悟:
そうですね
それも
30年間も
十詩子:
そんな誤解をなぜしたんでしょうね
悟:
何が原因か
今となっては
取り返しが付かない誤解が
なぜ生まれたか知りたいものですね。
十詩子:
私も同感です。
今後のためにも
知っておかないと
悟:
なぜ指輪してたんですか
そう聞かれた
十詩子は
ほほが赤くなって
恥ずかしそうに
答えます。
十詩子:
指輪のことですね
やっぱり誤解を生みますね
正確に答えないとやっぱりいけませんね。
昔のことになるけど
私が若かったときに
困ったの
こんな年になって
別に困らなくなったけど。
どういえばいいのかな
昔は
今もそうだけど
、、、、
、、、、、
、、、、
悟さん一筋だったの
それなのに
他の人が
色々と
誘ってくるの
それを
ひとつひとつ断るのも
大変だから
予防線として
指輪をしていたの
これを見れれるなんて
思いませんでした。