ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ロフトで勉強しましょ 完結編 その2

悟は
全身の血が引くのがわかりました。
持っていた
水のカップを
思わず握りしめました。


悟は
この時初めて
30年間
誤解していたことに気がついてのです。

「結婚指輪は、
偽物
なんだ

なぜ偽物に
30年かも
だまされていたの?

十詩子さんは
結婚していなかったんだ。
なぜもっと早く気がつかなかったのか。
なぜもっと早く確かめなかったのだろう」
と嘆きました。

十詩子も
昔していた結婚指輪を
見られたことを
そしてそもそも
安直に結婚指輪をしたことを
後悔しました。

一つ目の誤解が
あったことを
二人はこのとき
気がついてのです。

でも二つ目の誤解があることを
二人は知りませんでした。

十詩子は
自分の結婚指輪のせいで
悟が
結婚したんだと
まだ思っていたのです。

悔しく思って
消えてなくなりたいくらいですが
ここは
意を決して
悟に聞きました。

十詩子:
悟さんは
お子様は何人ですか

この平凡な
問いは
結婚しているかどうか聞く
常套手段ですが
十詩子は
相当の思いで
声を出したのです。

その問いを聞いた
悟は
「もしかして
十詩子さんも
誤解しているのか。」
と直感しました。

悟はすぐさま
答えようと
しましたが
「○×△#、、、
、、、
、、、」と
あまりの
衝撃に
声になりません。