ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ロフトで勉強しましょ 完結編 その5

ふたりの誤解は
すべてなくなりました。

ふたりの溝も
埋まったように思いました。

でも悟は
時間の溝ができたように
思ったのです。

あのときのにも思っていましたが
十詩子は
大企業の管理職で
ばりばりのキャリア
その上
こざっぱりとしていて
初めて会ったときと同じような
きれいな髪の毛
それになんと言っても
年齢を感じさせないのです。

悟というと
しがない地方公務員
それもズーと平で
昇進の見込みもなく
給料も
頭打ち
それに何より
頭の毛がほとんどなくなり
見るからに老人になってしまっているのです。

ギャップが
あまりに大きいのです。

悟は
もう誤解がなくても
十詩子に
結婚を申し込むことなんて
できないと考えていました。

そんなことを考えると
悟は
ここであったのが
幸せだったのか
誤解が解けて
よかったのかどうか
わからなくなりました。
元気がなくなり
黙ってしまいました。

十詩子の方は
そんな風には
まったく思っていませんでした。
会えたこと
そして
誤解が解けたことは
神様が与えてくれた
大きな幸せ
一途に悟のことを
思っていたご褒美と
考えていました。

はしゃぐ
十詩子は
悟に元気がないことに
気がつきませんでした。

それくらい
十詩子はうれしかったのです。

十詩子は続けて
話しました。

十詩子:
今は
悟さん何をしておられるんですか。
勉強熱心な悟さんのことですから
なんかしておられるんでしょう。

悟:
勉強熱心ではないけど
今は
電験2種に挑戦中です。
もう2科目なんだけどね
十詩子さんは
会社では
相当な地位に就いているんでしょう。

十詩子:
電験2種?
それは何

私は
会社では
、、、
それほどの職ではありません
中間管理職で
上からは言われ
下からは突き上げられる
宮使いのみですから、、

悟:
そんなことないでしょう
十詩子さんは
僕よりズーと
優秀だから

十詩子は
悟が
劣等感を感じていると
思いました。

この溝を
埋めないと
昔のように
仲のよいふたりには
戻れないことに
気がつきました。