ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ブログ小説「ロフトに住むレジ係」その6

新しい住まいは決まりましたが
働き口は
未定です。

バブルが終わって
冬の時代が始まって
職安に行っても
職が
見あたらない状況です。

当時言われていた
3Kの職場しかなかったのです。

バブルの時のような
笑顔で
お茶を出しているだけで
お給料を
もらえる時代は
遠に終わっていたのです。

加代美は
もう若くないので
それも
働き口がなかった理由です。

ひと月がすぎ
父からもらった
蓄えも
少なくなってきました。

面接を何度も受け
やっと
お弁当屋さんに
勤めることができました。

賃金は
最低賃金です。

やっとこさ
仕事を得て
加代美は
嬉しかったのです。

初めての
肉体労働で
初日は
大変疲れました。

翌日には
筋肉痛でしたが
がんばって働きました。

がんばって働くのは
当たり前と
自分に言い聞かせて
働きました。

加代美の
最初の仕事場は
バックヤードで
お客様と接することはなく
仕事に
接客のための
笑顔は
必要なかったのです。

言うなれば
加代美の
得意を
生かせなかったのです。