ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「冴子の人生は」その61

何年間か
最低賃金で
働いていた
冴子は
私たちの時期が来たのだと
思いました。

冴子は
採用の決まった日
翌日から
不動産会社に出勤しました。

何千万というお金が
行き交う
職場ですが
社長や
働いている人たちは
意外と親切で
気に入ってしまいました。

冴子の仕事は
簡単に言えば
お茶汲みです。

でも
お茶ではなく
コーヒー
本格的な
コーヒーです。

冴子が喫茶店で使っていた
用具を
早速
購入するよう
言われました。

喫茶店の時
取引のあった
問屋さんに電話すると
その日の内に
持ってきてくれました。

なにしろ
経費は
100万円あったので
カップや
制服まで
良いもので揃えました。

翌日から
本格的な
薫り高い
コーヒーを
出しました。

お客様だけでなく
もちろん社員も
飲めたので
冴子は
すぐに
会社の人気者になりました。