ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説[もうひとつの冴子の人生 パート3」その26

すぐにわかりました。

娘です。

冴子が立ち上がって
近づこうとすると
娘も気が付いたのか
こちらにやってきました。

ベンチに座って
話をしたあと
喫茶店に
場所を変え
また話しました。

なんだかんだと
話しました。

膵臓癌で
再発して
抗がん剤治療をしたことも
話しました。

娘は
驚いて
心配してくれました。

冴子の歩き方が
心配なので
娘は
家まで
送ってくれました。

家に上がって
またお茶して
ガヤガヤ
話しました。

暗くなりそうな時間になったので
慌てて
娘は帰りました。

やっぱり娘は
「可愛いわ

孫も
可愛いし
子供がいて
嬉しい」と
思いました。

何か
癌で
辛い中
心が
暖かくなりました。

翌日
朝早く
息子が
訪ねてきました。

驚きました。

息子と
あまり会話は
出来ませんでした。

やっぱり男の子は
話が弾まないとは
思いましたが
その心は
伝わってきました。

「来てくれて
ありがとう」と言って
見送りました。

私を
心配してくれているのだと
思いました。