ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

昭和30年代初めの頃 その12

脱穀が終わると
そのままでは
出荷出来ません。

いわゆる玄米に
する必要があります。

その工程を
当地では
「うっすり」と言います。

たぶん
臼で「擦る」ので
「うすすり」となって
音便化して
「うっすり」になったんだと
私は思います。

普通では
もみすりと言います。

この時代には
既に機械化されていて
我が家にも
うっすり機がありました。
十月の始の頃の
天気のよい日に
器械を庭に出して
仕事を始めます。

納屋に仕舞っている
お米を
箕(み)で運び
器械に投入します。

器械の中で
籾殻と玄米に別れて
籾殻は
吹き飛ばされて
出てきます。

玄米の方は
針金が
平行に張られてた
坂を
落ちながら
小米(規格に合わない小さなお米)を選別して
落ちてきます。

むしろで受けて
玄米を
集めます。

玄米を
枡に入れて
測ります。

枡は
10升即ち
1斗入ります。

4斗を
藁で作った
俵に詰めます。

60Kgになり
相当な重さです。

藁で作った
蓋を
藁縄で
閉じます。

その俵を
藁縄で
締め付けます。

鉄製の
締め付け器の力を
かりて
強く締めます。

コクゾウムシが
増えないように
しっかり締めるのだそうです。

その思い
俵を
納屋に仕舞います。