ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「超幸運な男」その56

(作者注;
誠に恐れ入りますが
先の地震のことを
記述することには
私としては辛いです。

あまり
はっきりと
描きたくありません。

地震を体験された方には
間違っている点があると思いますが
ご容赦下さい。)

勝は
歳のせいか
朝は
早いです。

夏なら
明るくなるとすぐに
冬でも
5時過ぎには
起きています。

起きて
新聞をゆっくりと
読むのが
日課です。

朝食は
8時頃
出勤するときに
近くの喫茶店で
モーニングを食べることになっています。

それまで
冬ですので
こたつで
ゆっくり
インスタントコーヒーを
飲みながら
くつろいでいました。

そんな時に
あの大きな揺れです。

縦に
3回
それから
激しく横に
揺れました。

勝の家は
伯母の夫が
戦争疎開の廃木で
作ったものです。

もともと農夫ですが
器用だったので
作ったものです。

頑強に作ることだけを
本分として
作ったので
地震でも
何の被害もありませんでした。

棚の
テレビが
落ちてきましたが
こたつの勝には
問題がありませんでした。

揺れがおさまると
停電して
何も見えません。

いつもの場所に
懐中電灯があるので
点けました。

家財道具が
家中に散乱していました。

それを見て
郁恵の家が
心配になりました。