ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ブログ小説「笑顔のアイコンタクトに魅せられて」その188

夜も更け
静まりかえった
ホテルのロビーでの
美奈子さんと薫子の
話は続きます。

美奈子:
段々好きになるのよね。

私も
聡さんの
いいところがわかって
もっともっと
好きになっていくのよね

陽一君とも
そうだったんでしょう。

薫子:
ごちそうさま
聡さんとは
なかがよろしいこと

家主さんも
喜んでいらっしゃいました。

美奈子:
私の事じゃなくて
薫子さんのことですよ。

登の
心を受け止めてあげて下さい。

夏子ちゃんも
そう願っているみたいでしょう。

薫子:
そう言われても


私には
まだ
陽一さんとの
思い出が
大きくあるんです。

美奈子:
二律背反ではないでしょう。

陽一君との思い出は
大きいから
絶対に消えないでしょう。

思い出は過去のもの

新しい未来を
登さんと
作ってみたら。

何度も言うようだけど
夏子ちゃんも
喜んでいるんだから
お付き合いしたらいいのよ。

そうすれば
きっと
新しい思い出ができますよ。

薫子は
大きく
笑顔でうなずきました。

ふたりは
自分のお部屋へ
帰りました。