ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ブログ小説「笑顔のアイコンタクトに魅せられて」その195

薫子は
その聡明な頭脳で
考え込んでいるように
登には見えました。

事実
薫子は
考えていたのです。

クリスマスの夜
体験した時から
ズーと考えていたのです。

結婚を考えていました。

ある程度の
答は
ここに来るまでには
出ていたのですが
相手が
登さんとは
考えていませんでした。

昨日の
夏子ちゃんへの
言葉で
気付いたくらいです。

その告白を
受けるかどうか
考えあぐねていました。

あまり時間が過ぎると
失礼だと考えて
「少し考えさせて頂いて
よろしいでしょうか」と
とりあえず
答えました。

登は
「考えて頂けるんですか」と
答えてしまいました。

その答を得てから
登は
今までのテンションを
保つように努力しました。

とりとめのない話をしました。

売店で買ってきた
南部せんべいについて
講釈を
登は
述べていたくらいでした。

ふたりは
仲良く
南部せんべいを
かじっていると
夏子ちゃんが
目を覚ましました。

登は
よかったと
思いました。

話題のネタが
ちょうどなくなったので
何を話そうかと思って
南部せんべいをかじっていたのです。