ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「笑顔のアイコンタクトに魅せられて」その216

登は
待つのが慣れているというか
表向きは
平然と
時が過ぎて
城北公園の
ショウブが
咲くのを
待っていました。

内心は
相当
まいっていました。

それを知っていたので
姉は
美奈子さんを通じて
薫子に
聞いてみることにしました。

登に
内緒で
聞いてみるのです。

姉のできることは
これくらいしかないので
頑張ってみました。

美奈子さんに
直接会うと
少し大げさになるので
姉の情報網のなかで
美奈子さんと
繋がっている人に
まずお願いしました。

美奈子さんは
仙台での
陽一君の慰霊祭以来
薫子と登さんとの間が
どうなっているか
大変気になっていました。

病院が忙しく
家の用事もあって
薫子とは
全く会っていませんでした。

そこで
何とか時間を作って
美奈子さんは
薫子と
会うことにしました。

薫子も
話したいこともあったので
会うことになりました。

城北公園のデートの日まで
1週間の時でした。