ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

長編小説「昭和」その33

仕事を急ぎました。

稲を
千歯こぎによって
脱穀し
収穫が始まりました。

脱穀したお米を
籾(もみ)と言います。

籾は
発芽する能力があります。

来年に備えて
一番良く
できたところの
籾を置いておきます。

倉庫の奥に仕舞ってしまうのです。

残りの籾は
籾摺りをします。

籾を
その名の通り
擦って
籾殻を取りのぞくのです。

お米は
外が一番柔らかく
だんだん中にいくほど
硬くなっている構造になっています。

籾を外すのは
指でもできますが
そのようなことをしていては
時間が掛かりますので
柔らかい臼を使います。

粘土を固めて
作った
臼の中に入れて
回して
籾殻を取りのぞきます。

籾摺りを
「うっすり」と
言っていました。

籾殻を取ったお米を
玄米と言います。

籾殻と玄米は
混ざっているので
とおみで
風にさらして
より分けます。

玄米は
倉庫にむしろを敷いて
一時蓄えます。