ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

長編小説「昭和」その61

結婚するとなると
貧乏な小作人でも
一応
結納と言うことになります。

形ばかりの
のしアワビなど
縁起物を
少々です。

結婚式は
夜です。

今津の隣村
津門村の出身で
長女です。

嫁入り道具とともに
はじめて
清左衛門の家に入ってきます。

1Kmほどの道を
もちろん歩いて
清左右衛門の家に向かいます。

清左衛門が出迎えます。

男性は
羽織袴
女性は
紋付きです。

今で言えば
フォーマルのどんな席でも
羽織1枚で
対応できるのです。

貧乏な小作人には
ありがたい習わしですが
羽織自体も
小作人とっては
高価なものです。

提灯が飾られ
高価なろうそくに
火が付けられます。

謡曲が
上手な親戚が
謡って
盛り上げます。

「高砂」が
狭い家に
響き渡り
そのあと
食事となります。

いつもの
麦ご飯と違って
その日は
白ご飯となります。

お頭付の魚も振る舞われて
相当な贅沢です。

江戸時代も
終わりの頃となると
見栄が
そんな風な習慣を
定着させたのかも知れません。