ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

長編小説「昭和」その60

おますは
背が高い
大柄の女性です。

代々
清左衛門の家では
大柄の女性を
結婚相手に選んでいます。

非常に
過酷な
仕事をこなすためには
頑丈な
体が必要です。

華奢な
女性より
精悍な女性の方が
家を安泰にする力は
大きいと考えるのは
普通の考えです。

清左衛門も
大柄です。

亀太郎は
仕事を始めた時には
ひ弱な少年でしたが
二十歳の頃には
村一番の背でした。

同じ長さの
備中(田おこしのために使う
三本の歯のクワ状のもの)を持っていても
小さく見えるくらいでした。

大柄な
男に
大柄の
女性が結婚したのは
文久3年のことです。

明治維新が
もうすぐという時期でした。

亀太郎31才
おますは22才のことです。

小作人の
娘が
家を出る方法は
結婚以外ありません。

選ばれた人だけできる
結婚です。

結婚するのが良いのか
結婚しないのが
良いのかは
人生最後にならないと
わかりませんが
さほど変わらないと言うことが
この時代の常識です。

しかし親に結婚と言われれば
結婚するしかないのです。