ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

長編小説「昭和」その99

戸籍にも登録され
正式に
野田亀太郎になっても
カネセイの呼び名は
なくなりませんでした。

そこで
「野田」の
表札を上げてみることに
しました。

当時は
郵便はもうありましたが
全く一般的ではなく
知らぬ人が
家を訪れることなど
なかった時代ですが
「野田」と
名乗ってみたわけです。

カネセイが
野田に変わっていくのは
地主としての
力を
付けてからです。

毎年のように
田んぼを買い取り
誰もが認める
地主となっていきます。

明治9年
2番目の男の子
伊之助が生まれた頃には
小作地が1町歩
自作地が2町歩ありました。

農業に従事できる人間は
清左衛門と
清左衛門の弟と妹
亀太郎とおます
亀太郎の弟の
8人と
牛が1頭です。

しかし
清左衛門はすでに
72才になっていて
叔父さんは
既になくなっていて
叔母さんも
相当弱っていました。

清左衛門の家のものは
相当
長寿筋ですが
よるとしなみには
耐えられません。

そこで
作男(さくおとこ)を雇っていたのです。

村人の中で
よく仕事をする
次男坊を
ふたり雇っていたのです。

江戸時代は
土地は
小作に出すのが
普通でしたが
清左衛門は
自分で家で
田んぼを作るのが
良策だと思っていたのです。