ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

長編小説「昭和」その98

姓が不明で
困った
清左衛門は
当時村で一番の
知識を持っていた
寺の住職さんに聞いて
みることにしました。

清左衛門と
亀太郎は
西本願寺の末寺の
お寺に行きました。

住職は
亀太郎が
字を教えてもらった
先生に当たります。

住職は
過去帳を調べてみると
言って
くれました。

何日か過ぎたあと
お寺に行くと
住職さんは
「残念ながら
過去帳や
寄進帳を
調べたが
姓の手がかりになる様なことは
見つからないと
言われてしまいました。

そこで
新しく
姓を
作ることにしました。

姓は
地名を
取るのが
昔からの
習わしだそうです。

村人の中の
姓とおなじでない
「野田」が
良いと住職は
提案してくれました。

清左衛門と
亀太郎は
「野のように広い田んぼ」の
野田は
縁起が良いと
思って
それに決めて
役場に届けることにしました。

野田清左衛門
野田亀太郎に
この時からなったのです。