ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

長編小説「昭和」その62

結婚式に
身分をわきまえない
贅沢をした分
働かなければなりません。

亀太郎は
宮水運びをはじめたのです。

幕末それから
明治維新
時代が大きく変革していき
新しい
富裕層が
出来上がってきます。

酒も
一般的になってきて
飲むのが当たり前のような
時代がやってくるのです。

清左衛門の家は
今津にあります。

今津は
清酒で名高い
灘五郷のひとつです。

今津には
今も
ワンカップ大関で有名な
大関酒造が
今もありますが
創立は300年前です。

江戸の末期は
今津の浜から
江戸への物流が便利なため
清酒作りは
盛んになっていました。

特に
灘五郷の
清酒が
日本中に
有名になるのは
宮水のおかげです。

宮水は
熱心な酒造家が
宮水が
酒作りに
適した水であることを
亀太郎が
生まれた頃に
発見しました。

宮水は
もともとは
今津村の隣村である
西宮の水ということです。

亀太郎が
結婚した頃になると
宮水の
効能は
知れ渡り
今津の昔からある
酒蔵にも
宮水で作ることになります。