ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

長編小説「昭和」その89

政府が
どのように変わろうとも
清左衛門の家では
せっせと
農業をしていました。

亀太郎とおますは
冬には
おかげ参りや
飲みに行くこともせず
宮水運びをしました。

宮水運びで得た
銭は
その後も蓄えていました。

他の村人の中には
宮水運びで得た
銭をもって
西宮で
遊んでいるという
噂も
よく聞きました。

清左衛門がしっかりしていたのか
亀太郎が
堅実だったのか
おますが
うまく誘導していたのか
わかりませんが
いずれにせよ
清左衛門の家では
今までのように
働いていたのです。



大政奉還がおこなわれ
鳥羽伏見の戦いが起こった年の
7月に
亀太郎には
長男が生まれました。

鶴松と名付けました。

亀に
鶴と言うことで
清左衛門が
命名しました。

普通にいけば
清左衛門を継ぐ
子供の誕生でした。

鶴松の生まれたのは
明治元年7月21日のことでした。