ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

長編小説「昭和」その113

鶴松が生まれたあと
おますは
赤ちゃんができませんでした。

避妊していていたわけでもありませんが
あまりにも
過労からそうなったのかと
あとになって
わかりました。

自作地が
2町歩(2ヘクタール:2万平方メートル)になった頃
宮水運びは
なくなってしまいました。

今津にある
酒蔵が
船で
宮水を運びはじめたのです。

西宮郷の井戸から
船で
宮水を
運びはじめたのです。

船は
たくさんの荷物を載せられて
それでいて
軽く動かせるのです。

川を下って
海に出て
それから
運河を
少し
遡ると
酒蔵の近く着きます。

そこから運ぶだけですので
少しの手間しかかかりません。

亀太郎は
古くからの
付き合いなので
酒蔵は
その時だけ
呼ばれて
運んでいました。

おますの手助けは要らなくなりまいた。

それから
叔父さんや叔母さんが
相次いで
なくなったため
作男を雇い入れたため
おますの仕事は
大分楽になったのです。