ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

長編小説「昭和」その114

仕事が少し少なくなった頃
3番目の子供ができます。

女の子で
およしと言います。

赤ちゃんの時から
器量よしで
家人には
人気がありました。

一番目の子供
おせいは
7才になっていて
およしを
よく面倒をみてくれました。

お乳を
与える以外は
おせいが
育てていました。

必死に働く
父親の亀太郎や
母親のおますを
みていて
おせいは
小さいのに
よく働いていたのです。

両親の背中を
見て育つと言うより
それが当たり前の
時代だったのです。

おますは
田んぼの農作業や
食事の用意
お裁縫や
牛の世話
作男の世話に
一層力を入れました。

その甲斐あって
清左衛門の家のものは
よく働きました。

よく働いたので
またまた
大きくなることに
なったのです。

およしが
可愛い盛りを迎えた
3才の頃
おますは
4人目の子供
伊之助を生みます。

伊之助は
両親にとっては
おとんぼになるのですが
女の子の
およしより
可愛い赤ちゃんでした。